EKOフィジカルが大切にする:人間のデフォルト機能
EKOフィジカルは、身体が持つ本来の機能を最大限に活かすことを重視しており、以下の5つの要素を中心にトレーニングを行っています。
1. マイオカイン分泌
マイオカインは、運動によって筋肉から分泌されるタンパク質やペプチドの総称です¹。これらは「運動ホルモン」とも呼ばれ、体全体の健康に広範な効果をもたらします。代謝機能の調整や体重管理、インスリン感受性の向上、炎症の抑制に役立ちます。EKOフィジカルでは、この身体の自然な反応を引き出し、健康を促進するトレーニングに重点を置いています。
IL-6: 抗炎症作用、糖代謝の調整
BDNF: 脳機能の向上、神経保護作用
Irisin: 褐色脂肪細胞の活性化、代謝促進
ただし、どの運動方法が最もマイオカイン分泌を促進するかは明らかではありません。一般的には、高強度インターバルトレーニング(HIIT)や筋力トレーニングが推奨されますが、強度の高い運動は怪我の要因になる可能性があります。慎重に選んで実施していきましょう。
2. 関節可動域の拡大
関節の可動域は、身体の柔軟性や動きの範囲を示す重要な要素です。EKOフィジカルでは、年齢や身体の状態に応じて可動域を最大限に保つことで、怪我の予防や運動パフォーマンスの向上を図っています。可動域が広がることで、筋肉の収縮がより効率的になり、全身の調和が保たれます。
遠心性収縮を活用したストレッチングの効果については、安藤らの研究²で、従来のスタティックストレッチングと比較して、短時間で同等の即時的な関節可動域改善効果が得られることが示されています。EKOフィジカルでは、この遠心性収縮を応用したストレッチを指導します。練習を重ね、コツを掴んでいきましょう。
(私見)
技法が難しい点や、誤った使い方による怪我のリスクが高くなるため、この方法が一般的には広まらない理由だと個人的に思います。
3. 関節潤滑液の分泌促進
関節の適切な動きを維持するためには、関節潤滑液の分泌が重要です。EKOフィジカルのトレーニングでは、関節を効果的に動かし、潤滑液の分泌を促進することを意識しています。これにより、関節の健康を保ち、怪我の予防にもつながります。潤滑液の分泌と可動域は相互に関係しており、どちらも重要です。
4. 遠心性収縮を活用したストレッチ
遠心性収縮とは、筋肉が伸びながら力を発揮する形式の収縮です。この形式は筋肉の強化やストレッチに効果的です。EKOフィジカルでは、この遠心性収縮を活用して柔軟性と筋力をバランスよく向上させることを目指しており、筋肉へのダメージを最小限に抑えながら効果的にトレーニングを行う方法を開発しました。
5. 伸張反射の抑制
伸張反射は、筋肉が急に伸ばされた際に起こる反射的な収縮で、過度に起こると怪我につながる可能性があります。EKOフィジカルでは、伸張反射を抑えた無理のないストレッチを実践することで、安全かつ効果的に柔軟性を高めています。
EKOフィジカルは、これらの要素を活用した包括的なフィジカルトレーニングを提供し、健康の維持とパフォーマンスの向上をサポートします。
参考文献:
1 Pedersen, B. K., & Febbraio, M. A. (2012). Muscles, exercise and obesity: skeletal muscle as a secretory organ. Nature Reviews Endocrinology, 8(8), 457-465.
2 安藤正志, 岡野智, 栗原亮, 河本宗一郎, 石橋美奈. (2014). 遠心性収縮ストレッチング法による関節可動域改善の即時的効果. 標準徒手医学会誌, 1, 6-9.
関節も人生も緩くいけば、可動域(可能性)は広がります。
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