風邪くらいで病院に行けなくなる日がもうすぐそこです。アメリカイギリスのように。−医療の縮小が進む今、私たちにできる備えとは?−

はじめに──そもそも私は風邪をひきません。

「風邪くらいで病院に行けなくなる時代が来る」

そう聞いたとき、多くの人は不安になるかもしれません。
でも私は、正直なところ、それほど怖くはありません。

なぜなら私は、ここ数年──

風邪をひいていないからです。

それは、「体が強いから」でも「特別な治療を受けているから」でもありません。
“風邪をひかない生き方”を意識して積み重ねてきた結果なのです。

幼少期──病弱だった私の原点

実は私は、幼少期はとても体が弱く、それが大きなコンプレックスでした。
小学校低学年の頃には、風邪をひけば毎回高熱を出し、入院するのが当たり前。
学校にも思うように通えず、「体が弱い子」として過ごしていました。

でも小学校4年生のある日、ふと思ったのです。

「このままではいけない。自分で強くなるしかない。」

そこから自分で見つけたサッカー教室に通い始め、
「人を”良く”するとはどういうことか?」を学ぶ人生が始まります。

今、日本の医療が変わろうとしています

今、医療機関の倒産・廃業が急増し、
「ちょっと体調を崩したから診てもらおう」が、通用しなくなる未来が迫っています。

だからこそ私たちは今、
“病院に頼らない強さ”を、自分自身で育てていく必要があると強く感じています。

今回の記事では、
風邪くらいで病院に行けなくなる時代に備えて、
私が実践している「3つの自衛の備え+1つの現代的進化」をご紹介します。

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“自衛”が必要な時代──3つの備え

①「風邪をひかないように全力を尽くす」

これからの時代、体調を崩すことは
“受診できないリスク”と直結します。

だからこそ、日常のなかで風邪を未然に防ぐための習慣づくりは、最重要事項なのです。

  • 栄養バランスの取れた食事

  • 良質な睡眠と自律神経の整え方

  • ストレスをうまくリセットする力

  • 季節に応じた体調管理

  • 呼吸・姿勢・運動の基本

私たちのクリニックでは、こうした知識と習慣を身につけていただける
「心と体の教室」を行っています。医療では無く、健康増進の一環として実施しています。

「何かあってから治す」のではなく、
「何も起こらない状態を保つ」。

それが、これからの時代を生き抜く“自衛力”になります。

②「風邪をひいたら“すぐに休む”」

最も大切なのは「悪化させない」こと。
症状が軽いうちに静養に入ることで、身体は本来の回復力を発揮できます。

しかし多くの方がついやってしまうのが…

  • 「このくらい大丈夫」と仕事に行く

  • 咳が止まらないのに会食に出る

  • 薬だけ飲んで無理を押してしまう

  • 浅い知識で対処をしてしまう

  • 無理が効いてしまうことで、かえって休むタイミングを逃す

これは、今後ますます受診困難になる社会では命取りになる可能性があります。

🧠 なぜ「メンタル」が風邪と関係しているのか?

  • 緊張や不安 → 自律神経の乱れ → 粘膜の乾燥・免疫力の低下

  • 頭が休まらない → 睡眠の質の低下 → 免疫細胞の活動力が落ちる

つまり、メンタルと思考を整えることこそ、風邪に強くなるための土台なのです。

当院のスラトレ®(メンタル思考トレーニング)では、

「喉の痛み」や「肩のこり」など身体の小さなサイン(=ボディサイン)から、

ストレスや思考の偏りを読み解き、“根っこ”にあるメンタルの不調にアプローチしていく独自の方法をお伝えしています。

ただ感情や思考にフォーカスするのではなく、

体に現れる違和感こそが、心からのメッセージであるという視点で、

日常の不調を“気づき”に変えていくトレーニングです。

✨「風邪をひかない人」は、心と体の整え方を知っている人です。

③「レメディー=セルフケアの文化を取り戻す」

昔の日本には、当たり前のように家庭で行われる医学的知恵がありました。

薬草茶を煎じる。
大根おろしとハチミツを組み合わせる。
生姜湯やネギの湿布、梅干しのお粥…。

こうした“レメディー”や“セルフケア”は、
医療が今ほど身近でなかった時代、人々は暮らしの中に“治す力”を育んでいました。

✨ Dr.EKOのエピソード

実際、私自身もいまの生活の中で、そうした感覚をとても大切にしています。

アメリカから帰国したのは、2020年の始め頃でした。
ちょうどその直後、世界はパンデミックに突入。
当時の私には、大学病院の教授職という“既定路線”が用意されていましたが──

私はそのレールから、飛び降りました。

なぜなら、あの瞬間、私の中ではっきりと気づいたからです。

「これからの時代に本当に必要なのは、
“知識の集積”や“肩書き”ではなく、
“生きる力”を育むことに寄り添える医療”だ。

パンデミックが教えてくれました。

その気づきに従い、私は都市部を離れ、淡路島へ移住
自然の中で暮らし、地域に根ざし、
自分たちの健康を“足元から整える”生活を実践するためです。

Dr.EKOの暮らし

  1. 化学調味料や添加物を一切使わない商品だけを扱うスーパーに、1時間かけてでも足を運ぶことは、私にとってはごく自然なことです。

  2. また、淡路島で80歳を超えてなお元気に暮らす方々が日常的に食べている無農薬野菜や、近所で摘んだ薬草を乾燥させたお茶をお譲りいただき、私たち家族の食卓に取り入れています。

「医療がなくても健康に生きる知恵」は、
最先端の医療現場以上に、地域の“当たり前”にこそ息づいている
――そんな気づきを与えてくれる日々でもあります。

リーダーに必要な心構え

「体調を崩したら、まず自分で整える」
「無理せず、ちゃんと休む」
「栄養と休息で回復する」

この感覚を、現代社会に合わせてもう一度取り戻すこと。
それこそが、**医療のかたちが変わるこれからの時代に必要な“心構え”**です。

そして今、体調が悪いのに咳き込みながら出勤したり、
熱があるのに会食に出かけることは、
もはや「美徳」ではありません。

むしろ、**長期的に見れば組織と周囲にダメージを与える“リスク行動”**です。

特に経営者の皆さんにとっては、
**ご自身の体調管理こそが、組織を守る“最初のマネジメント”**となるのではないでしょうか。

④ でも、それだけじゃ足りない。現代社会の“超ストレス”に対抗するには?

私たちが生きる現代は、かつてないほどの“複合ストレス社会”です。

  • 情報過多、24時間SNS通知が鳴り止まない日常

  • 電磁波・人工光・冷暖房による生理リズムの乱れ

  • 地震・豪雨・感染症といった自然災害の頻発

  • 世界的インフレ、通貨不安、そしてリーマン級の“トランプ・ショック”まで

人間の体は、原始時代とほとんど変わっていません。

それなのに、私たちは史上最強レベルのストレス環境で生きているのです。

▶ だからこそ、私は決意しました。

2016年、私は日本人として初めて、そして現在も後続の出ていない
スタンフォード大学医学部附属病院に研究医として招聘されました。

しばらくは「自分と家族が健康であればそれでいい」と考えていましたが、
世界最高峰の現場を知る者として、社会に還元する責任があると強く感じ、
これまでの知見を統合して究極のセルフケア法を体系化しました。

▶ それが、総合メディカルトレーニングです。

  • 「心と頭を整える」メンタル思考トレーニング

  • 「日常の中で体を整える」フィジカルトレーニング

この2つを組み合わせた、
**“現代人のためのセルフケアメソッド”**としてお届けしています。

このアプローチは、痛み止め・マッサージ・サプリメント・幹細胞注射など、外から“与える”ケアに頼り続けるのではなく、

自分の感覚・体調・習慣を整え、“内側から健康を育てていく力”を養うメソッドです。

🔚 結論──風邪を防ぐのは「気合い」ではなく「知恵」と「習慣」

これからの時代、風邪をひかない人とは:

  • 心身を“整える”習慣を持っている

  • 小さな変化に“すぐ気づける”感度を持っている

  • 「いざ」というときの対処法を身につけている

医療がどれだけ縮小しても、
自分を守る力があれば、あなたの人生の安心は揺らぎません。

🪴 最後に

風邪くらいで病院に行けなくなる日が来る前に──
“風邪をひかない生き方”を、今から始めてみませんか?

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